性格は変わるのか? どのような経験をするかが重要

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性格は変わるものなのでしょうか?それとも一生変わらないものなのでしょうか?

 

Big Fiveモデル

現在性格研究で主流の考えは、Big Five(5因子)モデルです。外向性、調和性、誠実性、神経症傾向、開放性の5因子がどのように変化するのかという研究によれば、誠実性と調和性が高まっていくことが知られています。他の因子はそれほど変化しないようです。ですので、人間は、年をとるにしたがって段々と良い方向に性格は変化していくと言えそうです。

 

どのような経験をするか

誠実性や調和性というプラスの側面が高まっていくのですが、これにはさまざまな経験が影響しています。たとえば、アイデンティティをしっかり確立し、自分の職業を定めたり、異性と交際し、やがて結婚をしたり、あるいは子どもを育てたりといった経験が重要となってきます。こうした経験を積むことで性格はプラスの方向に変わっていくと言えます。

 

経験の差

逆に言えば、望んだ職業に就けなかったり、仕事上さまざまなトラブルを抱えていたり、反社会的な行動をしてしまったりといった経験はネガティブな影響をもたらすと言えます。これらのマイナスの経験は調和性を減少したり、神経症傾向を高めたりといった結果をもたらします。

 

「経験の受け止め方」が大切

プラスの経験をしようと思っても、人生はそれほど思ったようには進みません。さまざまなネガティブな経験をすることも多いと思います。そのようなときはネガティブな経験をプラスに受けとめることによって、性格を良い方向に変化させていくと良いのです。従来より、たとえば病気になった人や、生まれた子どもが障がい児だった人が、「病気になってかえってよかった」とか「障がいのある子どもを育てることによって自分自身が成長できた」といった受け止め方をする人は、成熟した性格に変化していくという研究があります。フランクルの『夜と霧』ではないですが、あらゆる経験に意義を見出そうという姿勢が大切なのだと思います。

May your heart and soul be peaceful!

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